歯周病治療

歯周病は歯を支える組織(歯ぐき・骨)が徐々に破壊される慢性疾患です。痛みが少なく静かに進行するため、早期発見と継続的なコントロールが鍵となります。

歯周病とは

プラーク(細菌の集合体)が付着し炎症が起こると、歯肉の腫脹・出血(歯肉炎)から始まり、進行すると歯槽骨が溶け(歯周炎)歯が動揺し最終的には喪失に至ることがあります。糖尿病・喫煙・ストレス・不正咬合などは悪化要因です。

基本治療(非外科処置)

  • プラークリスク評価(染め出し・生活習慣ヒアリング)
  • ブラッシング指導(ポケット深さ/形態に合わせた道具選択)
  • スケーリング(歯石除去)
  • SRP(ルートプレーニング)による根面デブライドメント
  • 再評価:出血指数・ポケット深さ・動揺度の変化判定

外科的歯周治療

深い歯周ポケット(一般に 5mm 以上)や形態的要因で非外科的処置のみでは炎症コントロールが困難な場合、フラップ手術などの外科処置を検討します。視認性を高めて根面を清掃しやすくし、病的ポケットの減少とメンテナンス性向上を図ります。

補助療法:オゾン水口腔内洗浄

オゾン水口腔内洗浄器

約5ppmの高濃度オゾン水をその場で瞬時に生成し、歯周基本治療後のポケット内洗浄、外科処置後の創部洗浄、インプラント周囲炎リスク低減、口臭対策などに補助的に活用します。化学薬剤残留がほぼなく、短時間で還元される特性を活かしながら、機械的デブライドメントを補強します。

  • ターゲット:細菌バイオフィルムの減少と炎症性負荷の軽減
  • 使用タイミング:SRP後 / 再評価時 / 外科後の創部管理
  • インプラント周囲組織のサポートケアとして応用

※ 全身状態・既往歴を考慮し適応判断します。単独での治癒を目的とせず、あくまで基本治療の補助です。

歯周組織再生療法

失われた支持組織の形態(垂直性骨欠損・分岐部病変等)に応じて、再生を促す手法を適応判断します。代表的には以下が挙げられます。

  • エムドゲイン(エナメルマトリックスタンパク):根面を清掃後に塗布し、新生セメント質・歯根膜・骨の再生を誘導。
  • 骨補填材 / GBR:骨欠損形態に応じ人工骨や自家骨を填入し、メンブレンでスペース保持。
  • GTR:歯肉上皮の侵入をバリア膜で制御し、固有歯周組織の再生を優先。
  • 再生支援因子:必要に応じ血小板由来因子等を併用し治癒促進を図ることがあります。

※ 欠損形態・全身状態・清掃状況等により適応外となる場合があります。まずは基本治療で炎症コントロールを達成することが前提です。

メインテナンス(SPT)

歯周病は「治った」ではなく「コントロールする」病気です。再評価後の安定期には 3~6 か月ごと(リスクにより調整)のSPTで、ポケット再増悪や咬合性外傷、二次カリエスを早期に検出します。セルフケアとプロフェッショナルケアの両輪で再発を防ぎます。

よくあるご質問

Q. 出血があるだけで痛くありません。治療は必要?

A. 出血は炎症のサインです。痛みが無くても放置で骨吸収が進む可能性があります。

Q. 再生療法は誰でも受けられますか?

A. プラークコントロールと禁煙など条件を満たし、適切な骨欠損形態がある場合に適応を検討します。

Q. どのくらい通院が必要ですか?

A. 基本治療後に再評価、その後の外科や再生処置を行い、安定期メインテナンスへ移行します。期間は重症度で異なります。