KIKYONO DENTAL CLINIC
弘前市桔梗野2丁目5-23 ☎ 0172-35-8177

歯のコラム 80歳で20本の歯を

当ページでは、当院ドクターより歯を健康に保つための知識などを随時掲載させていただきます。

 

新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の効果について
当院で使用している、次亜塩素酸水の新型コロナウイルスに対してのお問い合わせが多いので、当院の見解をお知らせします。

現在、新型コロナウイルスに対する消毒として推奨されているのは、次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)です。

これは皆様もご存知のように強アルカリ性であり、人体には使えません。

薄めた液でも、皮膚を傷めるおそれがありますし、万一、目に入ってしまうと失明の恐れもあります。

しかし、次亜塩素酸水は、歯科では20年前より歯周病治療として口腔内に使われてきました。

また、平成14年6月には食品添加物として指定され、使用基準および成分規格が定められています。

次亜塩素酸の殺菌力は、次亜塩素酸イオンより約80倍高いと言われ、次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムよりも高い殺菌活性を示すと言われています。

厚生省の資料でも、次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムと同等かそれ以上の殺菌活性があると、公表しております。

これらを踏まえまして、当院で使用している次亜塩素酸水の新型コロナウイルスに対する予防効果は、次亜塩素酸ナトリウムと同等か、それ以上と評価しております。

また最近では、茨城県の水戸市や常陸太田市で、メーカーが無料配布したり、市役所が無料配布したりもしています。

微酸性次亜塩素酸水は、ハイターと異なり手指や衣類の除菌もできますが、万一、体質に合わない場合は、使用を控えてご相談ください。

また、日光に当たると除菌効果が低下するので、遮光性容器か日光の当たらない場所で保管して下さい。

口腔洗浄液として、歯磨き液として、また空間除菌や消臭、台所やトイレ除菌など詳しい使い方はスタッフまで、ご相談ください。

オゾン利用の歯周病治療

当院では、次亜塩素酸水(商品名ドクタープラス)を歯周病治療に活用していました。良く効く洗浄水ですが、むせやすいという欠点がありました。そこで登場したのが、2ppm以上のオゾン水です。これも優れものです。

何より咽をうがいしても、むせません。欠点は、作ってから30分しか保たないということです。当院では、オゾン水生成機を使用して、作り立てのオゾン水で洗浄しています。

口腔内顕微鏡で歯垢の細菌を観察するとき、間違って最初にオゾン洗口してもらうと細菌は全て死んでいます。これはドクタープラスも同じです。

そこで当院では、口腔内洗浄はオゾン水、歯ブラシ用の洗浄液はドクタープラスと使い分けています。ドクタープラスの使用期限は1年ですが、10ヶ月でやや効力が落ちてきますので、それを目安に使い切って下さい。

進化したレーザー治療

炭酸ガスレーザーを使用して約30年程経過します。この間、炭酸ガスレーザーは進化、現在は3台目です。またその他のレーザー機器も格段に進化し、今では医療機器として必要不可欠になっています。また、ほとんどのレーザー機器で、麻酔が不要な処置も増えています。

切ったり削ったりというハードレーザーですが、もう一つの使い方として、ソフトモードで使うと治癒を促進するという効果があります。

例えば、抜歯前にレーザー照射しておくことにより、縫合が不要になり、治癒が早まります。また、口内炎などにも良く効きます。

私は、自分の耳にできた膨らんだホクロを、レーザー照射した事がありますが、その後1ヶ月ほど照射したホクロがジクジクして余計な事をしたと後悔して放置していました。そうしたらなんと3ヶ月程で、気が付かないうちに奇麗に治っていました。

レーザーは、まだまだ発展していく機器だと思います。

楽しい3倍ルーペ

3倍ルーペを使用して、10年程になります。当初は、眼が悪くなってからルーペを使おうと思っていました。ところが若いドクターがルーペを積極的に使用するようになって、なぜだろうという興味がわいてきました。

さっそくルーペを使用してみた所、最初は倍率の高さにクラクラしたのですが、慣れると見え方の次元が違います。今までも見えていたのですが、それ以上に見えます。こうなると不思議なもので、たえず高倍率で見たい欲求にかられます。知らないうちに、必需品になっていました。 

ルーペは眼が悪くなったから使っているのではありません。もっと高倍率で見たいという欲求から使用しています。

ルーペを使用してから、見えなくても良い所が見えてしまうというために、診療自体が楽しくなっています。

1450ppmのフッ素濃度の歯磨き剤

今まで、歯磨き剤のフッ素濃度は、950ppmが最高でした。

最近、1450ppmという高濃度のフッ素配合の歯磨き剤が販売されました。 

病院で使用しているフッ素濃度は9000ppmですので、医療用というわけではありませんが、虫歯予防には頼もしい味方になると思います。

では従来の950ppmのものは必要ないのかというとそうでもありません。というのは、高濃度の歯磨き剤はペーストタイプであり、歯の研磨により楔状欠損を引き起こす可能性があるからです。その点、950ppmのものは、泡状であり、これは歯を削る力がありません。

ただ最近の研究で、歯ブラシだけでも歯を削ることが分かっています。そういう点から考慮すると、基本は泡状の歯磨き剤か、洗浄水(ドクタープラス)を主体に使用して、補助として高濃度の歯磨き剤を使用するのが良いです。

簡単になったホワイトニング

ホームホワイトニングが激変しました。

 ホワイトニングには、病院で施術する方法と、家庭で行うホームホワイトニングの二

種類があります。

 病院で施術する場合は、約1時間程で終わりますが、知覚過敏が発生しやすく、

色の後戻りも早くおきます。

 家庭で行う場合は、1日2時間で約2週間かかります。時間はかかりますが、知覚

過敏が発生しにくく、色の後戻りもゆっくりです。

 欠点は、時間が、かかりすぎることです。

 この家庭で行うホワイトニングに革命が起こりました。


 なんと3分で済むのです。

 しかも、歯周病予防、口臭予防、虫歯予防にもなるという優れものです。

 今までは、歯を白くする「もと」である過酸化水素のフリーラジカルを、熱で発生

させていました。これが知覚過敏が発生する原因の一つでしたが、新しい方法では、

熱の代わりに化学反応で行いますので、歯のダメージが少なく、しかも今まで使えな

かったフッ素剤が使え、中和剤であるリンス剤が歯周病予防にもなるという優れもの

です。

 これによって、ホワイトニングしながら、歯周病予防と虫歯予防の両方が可能に

なったわけです。

 これは本来のホワイトニングに戻ったわけです。


 もともと歯周病対策として、歯肉を過酸化水素洗浄していた所、歯が白くなる事を

発見したのが、ホワイトニングのキッカケでした。

 その後、歯を白くする為に、薬剤の濃度が上がり、熱反応で結果的に歯にダメージ

を与えるようになりました。

 また、今まではホワイトニングとフッ素剤の併用は駄目でしたし、コーヒーや赤ワ

イン、お茶などの着色飲料も駄目でした。


 しかし、ついに、歯にダメージがなく、虫歯予防剤との併用が可能で、またどのよ

うな食べ物、飲み物とも併用できる、スプレータイプのホワイトニング方法が開発さ

れたわけです。

 是非、このスプレーとリンス併用の新しいホワイトニング方法を、体験してみて下

さい。なお、このリンス剤は、口臭予防としても使用可能です。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)について
最近、誤嚥性肺炎についての関心が高まっていますので、歯のクリーニングとの
関連から説明します。

嚥下障害
嚥下とは食べ物を飲み込む事です。この嚥下が正しく出来ないことを嚥下障害と
言います。
嚥下障害には、飲み込む時の障害と、誤って気道内への流入がありますが、この
気道内への流入を誤嚥と呼びます。
この誤嚥が原因で発症する肺炎が、誤嚥性肺炎です。

誤嚥には
1、飲み込む時、食べ物が気管に入ってしまう。
2、睡眠中に、口腔内に溜まった唾液や逆流した胃液が気管に入ってしまう。
3、嘔吐した時に、嘔吐物を気管に吸い込んでしまう。
という種類がありますが、明らかで大量の誤嚥より、特に唾液が少量ずつ肺内へ
入る、不顕性誤嚥のほうが、原因として重要です。つまり、この唾液内の細菌が
原因で肺炎になります。そういう意味では、予防としての口腔内清掃、つまり歯
のクリーニングが重要なポイントになります。

肺炎の症状
一般的には、発熱、せき、たん、呼吸困難、胸の痛みなどが主ですが、高齢者の
場合は、これらの症状がはっきりしない場合もあります。そこで、気をつける点
としては、
1、呼吸数が増える。
2、皮膚や舌の乾燥。
3、元気がない。
4、食欲がない。
5、脱水状態が疑われるなどの症状です。これらの症状がある場合は誤嚥性肺炎
の可能性があります。

誤嚥性肺炎の診断は
胸のレントゲン写真の他、低酸素血症になっている場合が多いので、動脈血酸素
飽和度を調べる事により分るので、内科や呼吸器科が窓口となります。
生活上の注意としては
食事と口腔内清掃が重要なカギとなります。
食事の注意点としては、誤嚥を減らす為に、座位の保持や、とろみ食、完全に
覚醒した状態での食事などが大事です。
食後1時間は、座位を保持する事も大事です。

口腔内環境の注意点としては、歯磨き、唾液分泌の改善、虫歯や歯槽膿漏の治療
入れ歯の調整などが大事です。

特に
口腔内環境の改善で一番大事なのが、口腔内清掃つまり歯磨きです。
歯を磨く事と、実際に歯が磨けている事は別問題であり、定期的な口腔内ケアと
して、歯のクリーニングは予防としては、もっとも効果があります。

その他の注意点
生活上の注意点としては、呼吸器疾患や糖尿病などの治療を、かかりつけ医に
コントロールしてもらう事が大事です。

インプラントについて
日本でのインプラントの流行は、今から約30年程前でした。
材料は、コバルトクロムまたは人工サファイアでした。
この当時は、材料と生体の親和性(なじみ)が主眼でした。

約50年程前から、スエーデンで、骨との結合を主体とするチタンによるインプラントが提唱され、これが世界の主流となってきました。
日本でも15年程まえから、チタンの表面にハイドロキシアパタイトをコーティングした材料が製造され、安定性は飛躍的に向上しました。
さらに、歯根部と歯冠部が最初から一体になってる製品が製造されて、強度も飛躍的に向上しました。
また、周辺機器も進歩し、今や、インプラントは抜歯より安全と言われるほどになりました。

私も、今まで義歯であった所にインプラントを埋入してもらい、その快適さに満足しています。私は、上が義歯、下がインプラントです。上の義歯もインプラントにしたいのですが、金属義歯やバネなし義歯の改良のため、そのままにしています。

最近、インプラントが主体になってきた理由として、保険のブリッジや義歯が、数年で駄目になってきている現状があります。
これは、欠損部を隣の歯に負担させるという構造が、近年の骨粗鬆症や歯周病の増加にともない、耐久性を下げている原因になっています。

歯が抜けるという事は、「おみこし」を担ぐ人数が減るという事です。
インプラントは、その点、「おみこし」を担ぐ人数が戻るという事です。

もともと1本の歯の値段は、200万円と言われます。
この親からもらった歯を駄目にするか、一生使うかは手入れしだいですが、不幸にして歯を無くした場合、これからはインプラントは選択の一つとなりました。
ただ、現在は保険外です。
ブリッジ、義歯、インプラントの、それぞれの長所短所、適不適を相談して決められると良いと思います。
歯ブラシ2本法について
当院では、『歯ブラシ2本法』を採用していますが、この経緯について説明します。
今から50年ほど前、1本の歯ブラシで、ブラシを回転させながら歯を磨く、
「ローリング法」というものが主流でした。
このローリング法ですが、磨いた後に「赤染め」で調べると、「磨いているのに
『磨けていない』」ということが分りました。
そのため、その後、様々な歯ブラシ方法が提唱され、試行錯誤の時代が始まりました。

約30年ほど前、代表的な三つの方法が発表されました。
一つは、関東を代表して、東京医科歯科大学教授木下四郎先生推薦の、「硬い
歯ブラシ」による「短往復横磨き」という方法。(1回約10分、1日3回)
二つ目は、関西を代表して、大阪で開業の片山恒夫先生推薦の、「柔らかい歯
ブラシ」による「長時間歯ブラシ」という方法。(1回1時間、1日3時間)
三つ目は、横浜歯科臨床座談会会長であった丸森賢二先生の、「毛先磨き」という
方法です。(1回約15分、1日3回)
そこで、それぞれを検証してみると、硬い歯ブラシによる「短往復横磨き法」です
が、短時間で歯の汚れを除くにはベストな方法ですが、長年の歯ブラシでは、歯の
摩耗や歯肉の退縮が起こり、その事により、歯の知覚過敏も発生しやすい事が分り
ました。
また、柔らかい歯ブラシによる「長時間歯ブラシ」は、歯槽膿漏には大変効果があ
るのですが、一般の方には、時間が長過ぎて推薦できません。
これらを解決したのが「毛先磨き」という方法です。
歯ブラシの種類や方法にこだわらず、絶えず歯の表面に直角に歯ブラシの毛先が当
たるようにという方法です。この方法は歯ブラシを自在に動かすテクニックが要求
されますので、無精な人には向きません。また、歯ブラシを選ばないということが
逆に、選択の混乱が生じました。
また、どの方法でも、歯と歯の間、歯間には専用の「歯間ブラシ」が必要な事が分
りました。

これらをふまえて、「短期間」に歯肉を角化させる(ひきしめるだけでなく、抵抗
力が強い状態をつくる)方法として出てきたのが「歯ブラシ2本法」又は「歯ブラ
シ組み合わせ法」です。
これは、木下先生と片山先生と丸森先生の方法を合体させたもので、1日1回、歯
磨きに「約10分」の時間を執れる時間帯に、「硬い歯ブラシ」で「毛先磨き」を
し、後の2回は「約3分」「柔らかい歯ブラシ」で「短往復横磨き」で歯磨きをす
るわけです。
必要であれば、「歯間ブラシ」を加えます。
「硬い歯ブラシ」は、G-C社の「プロスペック」。
「柔らかい歯ブラシ」は、「PHB歯ブラシ」を使用します。
「歯間ブラシ」は、デントロニクス社の「ビビ」を使用します。

「硬い歯ブラシ」は、「たわし」的役割で歯の表面の汚れを短時間で落としますが
それだけに丁寧な使い方が要求されます。
「柔らかい歯ブラシ」は「スポンジ」的役割なので、毛全体のボリュームを利用し
歯肉に心地よい圧で歯磨きします。
硬い歯ブラシは、歯磨き剤は不要です。
柔らかい歯ブラシは、歯磨き剤を併用することができます。
この2本あるいは3本を使う事によって、しまっていない歯肉が見違えるよう角化
してきます。
是非、この効果を体験して下さい。
バネなし義歯について
最近、バネの見えない入れ歯を希望する方が増えてきました。
そこで登場したのが、ノンクラスプデンチャー『バルプラスト義歯』です。

バルプラスト義歯は、金属のバネをつかわない『部分入れ歯』で、1956年にアメリカで
開発されて以来、欧米を含む世界95カ国以上で認められた、ノンクラスプデンチャー
です。
(バルプラストの成分「スーパーポリアミド」は、FDA(米国食品医薬品局)および
EU諸国で認可され、有用性と安全性が確認されています。)

特徴は、歯の表面にバネが見えないので、口に入れても義歯と気づかれません。
また、義歯床の厚さが、かなり薄くできるので、違和感も少なくなります。
咀嚼・発音機能は平常どおりで、安定性もよく、従来の義歯の1/2の重さです。
同一の素材で義歯の維持部・床部を製作するので、精度の高い義歯ができ、また、
残存歯にピッタリ適合してるので、食片が入りにくいという利点もあります。
無味・無臭でアレルギー反応もないと良い事尽くめですが、調整だけは専用の器具
が必要なので、個人で削ったりするとボソボソになります。
バルプラストは、現在、入れ歯のエステと言われ、従来の入れ歯の概念をく
つがえしました。

多数歯の残存がありながら、バネ付きの入れ歯を使用してる方は、是非一度
試してみて下さい。
磁石義歯について
入れ歯も、歯の欠損が増えてくると、残った歯の負担がふえてきます。
特に、2~3歯しか残っていない場合、その歯にバネなどで負担をかけると、まも
なくグラグラしてきて、抜けてしまう場合が多いものです。
この流れを解消する為に登場したのが、磁石装置です。

磁石装置とは、残ってる歯を短く切断し、そこに入れ歯に歯を付け足して、その入
れ歯の歯の裏側に磁石を付け、短くなった歯には、磁石に対応する金属をつけるこ
とによって、磁力により入れ歯が外れないようにするものです。
磁石は、ネオジム磁石で、歯側の金属にのみ、強い磁力を発揮します。
前歯で約4N(ニュートン)、犬歯で約5N、大臼歯で約6Nの磁力があり、前歯で
は約3個、奥歯では約2個で、入れ歯は落ちなくなります。
たとえ1個でも、維持力は、かなり増えたと実感できます。

残存歯の数が減って来て、いくらか残存歯が動いてきたら、積極的に磁石装置に切
り替える事によって、今までと違う爽快感を味わう事が可能となりました。
また、前歯にバネを見せたくない方で、しかも外れにくい入れ歯を希望する方にも
最適な方法です。

最近では、無歯顎の全部入れ歯でも、インプラントに磁石装置をつけて、外れない
入れ歯を希望する方が増えてきました。
この磁石装置、入れ歯の救世主と言えそうです。
生体シリコーン義歯について
最近、入れ歯を痛がる方が非常に増えてきました。
私も入れ歯を使っていますが、1週間くらい入れ歯を外しておいて、その後また入
れ歯を入れようとすると歯の位置が動いていて、スムーズに入れ歯が入らない事が
あります。それでも無理矢理入れて30分もすれば、また歯が元の位置に動いて、
定位置に治まります。

この範囲内では、調整することなく入れ歯が元に戻りますが、最近、舌痛症とか粘
膜過敏症という症状を呈する患者さんで、入れ歯と接触するだけで粘膜が痛い、あ
るいは入れ歯の痛みの治りに時間がかかる、と訴える方が増えてきました。
原因は、様々あります。

例えば、粘膜の下の骨の形態そのものが鋭くなっているために、入れ歯と骨に粘膜
がはさまれて粘膜自体が傷ついている場合。
噛み合わせのバランスが崩れて、入れ歯が滑る事により当たりの集中する部位で、
そこの粘膜に痛みがでる場合。
やせたり太ったりで顎の形態が変わってきたため、顎の形態と入れ歯の形態が合わ
なくなっている場合。

その他に、それこそ接触痛なるものを訴えるケースとして、舌痛症と粘膜過敏症が
あるわけです。現在、この原因は亜鉛が足りないとか、胃炎を起こしているとか様
々いわれますが、良くは分かっていないのが実情です。
ただ、だからといって黙って見ている訳にもいきません。
そこで登場したのが、生体シリコーンの歯科への応用です。
豊乳術にも応用されている生体シリコーンを、入れ歯の裏側へ裏打ちした入れ歯が
登場しました。
生体シリコーン裏装義歯です。

過去にも柔らかい材料を、入れ歯の裏側に一時的に裏打ちして痛みを回避し、粘膜
の治りを待ったり、暫くは柔らかい材料のままで使用して頂くという事がありまし
たが、材料の劣化で長持ちはしませんでした。

今回登場した生体シリコーンは、半永久的に使用が可能です。
調整も可能で、使用した方からは今度は何でも食べれると安堵の声が出ました。
上下入れ歯で、下の入れ歯にだけ痛みが出る場合、上が自分の歯で下の入れ歯に痛
みが出る場合、是非、生体シリコーンを試してみてください。
生体シリコーンというクッション剤が、従来では味わえない噛み心地を提供します。
フッ素塗布をしよう
フッ素の働きについては
1、歯質を強化し、虫歯になりにくい歯になります。
2、初期の虫歯を修復してくれる働きがあります。
3、虫歯の原因となる菌の働きを抑える働きがあります。
と大きく三つがあります。

歯科医院で定期的にフッ素塗布することによって、最大限の効果が期待できます。
しかし、フッ素塗布をしても過信は出来ません。
それ以上の甘いものの摂取や、歯ブラシ不足では虫歯になります。
定期観察により、塗布間隔を調整します。
虫歯の出来易い乳歯では、1ヶ月間隔という場合もあります。

ホームケア(家でのお手入れ)
フッ素入りの歯磨き剤を使用したり、フッ素洗口やフッ素ジェルなどがあります。
100ppmのレノビーゴ(製品名)は、うがいの出来ない乳児用であり、うが
いが可能になったら900ppm以上のフッ素濃度の製品(商品名チェックアップ)
をお薦めします。

オフィースケア(歯科医院でのフッ素)
当医院では、9000ppm濃度のフッ素塗布の他に、より歯にフッ素を吸収されやす
くするフッ素イオン導入も使用しています。
大人では→歯の根元が出てきている方。
     最近、歯がしみるようになってきた方。
     充填物や冠を長持ちさせたい方。
子供では→乳歯(歯がやわらかいので虫歯になりやすい)
     永久歯(18歳までは未成熟で虫歯になりやすい)

フッ素は安全か?
フッ素は自然界に存在する物質で、食べ物や井戸水の中に含まれています。井戸水
を飲んでいた頃の人達は、丈夫な歯をしていました。今は、水道水が普及して、フ
ッ素の摂取量が少なくなった為に、歯はやわらかくなりました。しかし、フッ素は
塩と同様で大量に摂取すると害になります。歯科医師、歯科衛生士の指導のうえで
正しい使い方をしましょう。

フッ素が多く含まれている食べ物
魚、海草、人参、じゃがいも、緑茶、りんご、ミルクなど。
金属義歯について
私の実家が歯科技工所だったので、小学校の時から入れ歯の研磨などやらされ、入れ歯には、けっこう馴染んでいました。ただ私自身が歯科医になって、一番困惑したのが、自分は入れ歯を使っていないために、その使用感が実感できないことでした。

私は、甘党だったせいもあって、28本、すべて虫歯であり、全歯治療を受けてきました。そのため様々な材料を自分の歯で試して、金やセラミックがなぜ良いのか、
身をもって体験できました。そこで、いよいよ入れ歯も実感したいという思いが非常に強くなったわけです。

ついに、入れ歯を実感したいために、1本の歯を抜き、片側の1本の歯を削り、両側で入れ歯をつくり、これを色々と材料を変えたり、設計を変えたりして試した所、あまりの実感情報に愕然としたものです。

一番驚いたのは、入れ歯では、ごはんが食べれない事です。それと、発音がうまく出来ない事です。
入れ歯のバネと歯がこする時の、何とも不快な音と感触が気になります。入れ歯のプラスチック部分の、舌感の気持ち悪さで吐きそうになります。
しかも、少し硬い食事では、歯や歯肉が痛いのです。次に不愉快なのが、入れ歯を入れていると口が火照る事です。
入れ歯をはずして、残っている歯で食べた方が、よほど楽です。入れ歯を入れている事自体が苦痛でした。

この状態を解決したのが、金属でつくる入れ歯でした。
これは、雪かき用のスコップで説明がつきます。プラスチックのスコップでは、すこし硬い雪では歯がたちません。無理をすればスコップが壊れるし、自分の腕も痛くなります。ところがアルミのスコップやスチールのスコップでは、氷であっても負けないし、自分の腕もそんなには痛くなりません。
剛性というのは、大事な用件だったのです。食事をするという事は、かなりの交合力が必要なのです。

プラスチックの入れ歯では、口の中が火照ってくる事が分かりました。これが、口が渇くという現象を生じ、入れ歯を外してる方が楽になるという原因でした。
これも、金属の入れ歯が解決しました。
金属は、火照らないのです。つまり金属は蓄熱しないのです。
その結果、金属の入れ歯は入れていて、交合がしっかりしてる方が、顎が楽だという事が分かりました。
口の中に入っている方が楽な金属の入れ歯と、口に入れてる事自体が不快なプラスチックの入れ歯では雲泥の差がありました。
ちなみに金属とは、コバルトクロム合金の事です。
ニッケルクロム合金は、やや耐久性に劣りますし、鋳造の条件では、金属臭がします。
上顎や、女性のように力のない場合は、チタン合金がお薦めです。下顎で、舌感を重視する場合は、金合金がお薦めです。

ただ、金属の入れ歯であっても、食事中は、入れ歯の下にカスは溜まります。この不快感に慣れるには2年程かかり、まったく気にならなくなったのは5年程経ってからでした。
よく、プラスチックの入れ歯でも、充分食べれるという方がいます。
これは、すでに交合力が衰えている証拠です。是非、金属の入れ歯を試してみて下さい。
問題は、交合力は強いのに歯肉粘膜が弱くなっている場合です。
こういうケースでは、薄い金属の入れ歯では、調整ですぐ穴があいてしまうので、プラスチックを選択するか、シリコーンで裏打ちします。

噛む力も強く、歯肉粘膜も丈夫な方が、プラスチックの入れ歯を長期間使っていると、残っている歯に負担がかかりすぎ、徐々にバランスが悪くなってきます。
その結果、残っている歯が弱くなって、最悪、抜歯という場合も少なくありません。
今残っている歯を大事にしたい方、もっと違和感のない入れ歯を入れたいと思っている方、是非、金属の入れ歯を試してみて下さい。
費用は材料や付加物によって違いますが、15万円から20万円程、かかります。(金合金は、もう少し高いです。)
インプラントが1歯で20万円程かかる現状では、金属入れ歯は、まだまだ価値があると思います。

Oーリングテストについて
0ーリングテストとは、大村恵昭先生(ニューヨークの心臓病研究所所長でもあり
シカゴ医科大学薬理学教授でもある)によって開発された、人間の身体をセンサー
として利用し、身体の情報を、指の筋力変化として検出する検査方法です。

最近では、Oーリングによる運命鑑定などの本も出回っていて、なんでもありの様
相を呈していますが、確かに知る人ぞ知る究極の検査方法と言えます。

当医院でも約10年程前に、一度導入した事がありましたが、歯科的ノウハウが確
立されていない為、断念した経緯があります。
5年程前に、弘前に、神戸で開業されている歯科的Oーリングテストの第一人者で
ある藤井佳朗先生が来られ、具体的な検査方法を披露された事により、Oーリング
テストは、一挙に身近なものとなりました。
また、今年に入って、福岡明先生のグループにより、歯科臨床への応用という本が
出版され、いよいよ歯科界にもOーリングテストの幕が開けたと判断し、当医院で
も積極的に利用する事にしました。

例えば、化膿して歯が痛い時、今までは第一選択の抗生剤を投与していましたが、
これもOーリングの応用で、個人や状況に応じた選択が可能となりました。
また、最近ふえている金属アレルギーですが、これに対しても0ーリングテストで
適切な金属の選択やセラミックの選択に対しての裏付けに確信がもてるようになり
ました。

最近では、本来の目的である診断にも積極的に活用し、従来の検査だけに頼ってい
た診断法の鑑別に大きく役たっています。
ただ、この診断法は、患者さん直接では誤差が多いので、訓練を受けた助手を介し
て行っていますので、患者さんは身体の一部を触られているだけで、今、何をして
いるのかと、とまどっている方が多いです。

『漢方うがい』について
漢方うがいは、神奈川県戸塚区で開業する、とつかグリーン歯科医院の
渡辺秀司先生が開発されたものです。

歯周病に対しての歯磨き剤は、昔から様々研究されてきました。
最近では、抗生物質や抗真菌剤を直接使用するという試みもあります。
ただ、耐性菌や副作用などの様々な問題点があります。
最近、注目されてきたのが、漢方うがいとマステック歯磨き剤の併用です。

口腔内の細菌叢のバランスを崩すことなく、抗菌作用のあるものとして、
漢方の生薬の中から、肉豆く(にくずく)、益母草(やくもそう)を選び、
それらを煎じた液をうがい薬として使用することにより、歯周病を改善できる事を
発見したものです。
これは、歯周病の原因菌のみに対する抗菌作用と、歯肉の細胞の活性化作用、
そして、コラーゲン繊維の強化作用によるものでした。
しかし、これですべての歯周病菌に有効なわけではありませんでした。
グラム陰性菌には、効果がなかったのです。

そこで、登場したのが、マスティックというウルシ科の木からとれる樹液でした。
近年、マスティックの樹液が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の一因といわれる、ヘリコ
バクター・ピロリ(ピロリ菌)に効果があることが分かりました。
これを歯周病治療に応用したのが、マスティックガムとマスティック歯磨き剤です。
現在、当医院でも、漢方うがいとマスティク歯磨き剤を併用していますが、
歯肉が引き締まるのみでなく、ほとんどの方が体調が良くなったと言われます。

肉豆く(にくずく)の健胃作用、益母草(やくもそう)の解毒・強壮作用と、
マスティックの傷薬作用が相乗的に働いた結果ですが、正しい歯ブラシの方法と
併用することによって生じた結果である事を忘れてはいけないと思います。
ドクタープラスとは
ドクタープラスは、栃木県小山市で開業する、野口デンタルクリニックの
野口宗則先生が、2006/6/1に発表した、パーフェクトペリオ・カリエス
システムの中で紹介された歯周病菌に対抗する薬剤です。

化学式はHClOです。
除菌力は、強い菌である細菌芽胞から一般細菌まで広範囲であり、ほとんど
万能で、肝炎対策にも使われるグルタラール製剤と全く同能力です。
しかも、HClOは、平成14年に厚生労働省より食品添加物として指定されており、
安全性に問題はありません。

歯周病治療では、500ppmの濃度のものを、1歯につき約20秒程、
洗滌に使います。
この効果には絶大なものがあり、急性発作で、かなり腫れているケースでも
2回~3回の洗滌で腫れがひいてしまいます。

ただ一つの問題は味です。
まるで、漂白剤のようなマズい刺激臭のある味です。
しかし、漂白剤はNaClOであり、ドクタープラスとは全然別ものです。
当医院では頻繁に使われていますが、なかには、この味が快感という
強者もおります。

歯周病治療のみならず、口臭が気になる方は、是非、試して下さい。
歯の治療中の注意事項
歯が冷たい水などで頻繁に痛むと、神経を取って治療する場合があります。
治療を受けると痛みは消えます。ところが仮セメントのままで硬い物を
食べると、歯が割れる場合があります。
表面だけ割れた場合は問題ありませんが、中には歯の根まで割れる場合があり、
そうなると抜かなければなりません。
くれぐれも治療中の歯では硬い物を食べないで下さい。

歯は、噛む相手を求めて延びてきます。
仮歯のまま放置とか、土台セメントのままで暫く放っておくと、
自然に延びて、被せる隙間が無くなってしまう場合があります。
もう一度、歯を削れる場合は良いのですが、高さの保持の為、
相手の歯を短く削る場合もあります。
そうならない為にも、治療の終わった歯は速やかに被せましょう。

治療中、その歯が気になって舌で舐める方がいます。
治療中であれば、細菌感染の原因になります。
冠を被せる場合であれば、水分の為、脱落の原因になります。
歯を舌で確かめるのは、治療が終わってからにしましょう。

治療が終われば、冠や詰め物をセメントで付けます。
このセメント硬化中に、カチカチとかギリギリとかの振動や衝撃を
与えると、セメント亀裂が発生し脱落の原因になります。
セメント硬化中は、冠に振動を与えないように安静にしていて下さい。

歯を歯科ヤスリで削っている時、眠って咬んでしまう方がいます。
いきなり噛まれると、歯肉を削ったり、余分な歯を削ってしまいます。
歯科ヤスリで削っている時だけは、眠らないようにして下さい。

口の粘膜は敏感であり、嘔吐反射が出やすいものです。
普段より丁寧に磨いて、過敏状態にならないようにしましょう。
歯の治療前の注意事項

歯の治療は誰でも緊張します。
普段は安全な歯科麻酔でも気分が悪くなる場合があります。
体調の悪い時や二日酔いの時は麻酔が効かない場合もあります。
事前に伝えて下さい。
また緊張のため嘔吐反射も出やすくなります。
口の中のバイ菌を少なくし、口腔粘膜の過敏症を軽減するためにも
必ず歯磨きをして来院して下さい。

口紅やリップクリームは、充填物やセメントの脱落の原因になります。
落として来院して下さい。
口臭治療について
口臭は、対人関係の重要な要素です。
特に、セールスマンの人にとっては大きなマイナス要因です。
営業不振は、ひょっとして口臭が原因かも?
では、歯ブラシだけで口臭は消えるでしょうか?
これは半分イエスで、半分ノーです。
では、食事や内蔵疾患が原因の場合を除いて、歯科の範囲としての
口臭治療を整理して説明しましょう。

1、虫歯も歯肉炎も歯周病もなく、単純に歯の汚れ(プラーク)が
  原因の場合。
  この場合での口臭は、歯と歯肉の境目の汚れ、歯と歯の間の汚れ、
  舌苔の汚れが原因です。
  対策としては、歯ブラシの磨き方の工夫、歯間ブラシの活用
  舌表面の清掃です。
  舌表面の清掃は専門の舌ブラシより歯ブラシの超柔らかめが良いです。

2、虫歯が原因の場合。
  この場合は、周囲よりも本人の自覚が強いです。
  早めに虫歯の治療をしましょう。

3、歯肉炎や歯周病が原因の場合。
  この場合は、本人より周囲の人達が敏感に気づきます。
  対策としては、専門的な歯ブラシの組み合わせと薬の併用です。
  軽い歯肉炎では、歯ブラシと歯磨き剤の併用で治ります。
  歯ブラシの組み合わせとして数種類が必要です。
  歯の汚れを落とす為の硬めの歯ブラシ。
  歯肉に当たりの良いソフトな歯ブラシ。
  歯と歯の間を磨く歯間歯ブラシ。
  一番最後の歯の、後ろを磨く為のフリーアングル歯ブラシ。
  これらを症状に合わせて組み合わせます。
  重症の歯肉炎や歯周病では、これら歯ブラシの組み合わせと
  薬剤の併用で対処します。
  ドクタープラスという薬液でポケット洗浄をします。

4、口臭が軽減してきたら。
  大事な事は、歯磨き剤は、口腔粘膜からも結構吸収されるということです。
  漠然と歯磨き剤を使用していると、全身への悪影響が
  考えられます。
  こういう場合、市販の石油製品の歯磨き剤でなく、
  生物歯磨き剤と呼ばれる、身体にやさしい歯磨き剤をお薦めします。

5、まとめますと、基本は歯ブラシの組み合わせによる、歯肉の角化が
  第1です。
  次に、症状に合わせた歯磨き剤と薬剤によるポケットの洗滌です。
  治ってきたら、生物歯磨き剤を使用します。
  最後にメンテナンスとして、1ヶ月に1回の歯のクリーニングをします。
  口臭を気にしないで会話ができる、人の視線が気にならない喜びを是非、
  実感して下さい。
歯の治療後の注意事項
治療後の注意事項はとくに大事です。
大きく2点です。

第1は、使い方です。
歯自身の摩耗や劣化そして、冠の金属疲労や摩耗に対処する必要があります。
ポイントは食事の温度です。
冷たい物から急に熱い物。
逆に、熱い物から急に冷たい物という温度変化で、
歯にはクラック(亀裂)が入り、被せた冠や詰めた物は脱落しやすくなります。
そういう意味では、猫舌の食生活が良いです。
それと磨き過ぎの弊害に注意して下さい。
研磨剤入りの歯磨き剤でゴシゴシ横磨きした結果、
見事に歯の付け根は削られてしまい、知覚過敏を起こします。
虫歯でないのに歯がしみるのは、この横磨きの知覚過敏か、
歯のひび割れが原因です。

第2は、メンテナンスです。
例えば車なら、車検や定期点検で安全な運転が可能です。
もし、メンテナンスしてない車やエレベーターやリフトや
遊園地の乗り物に乗る勇気がありますか?
事故が起きてからでは、それこそ取り返しがつきません。
最低でも1年に1回、誕生日歯科検診はしましょう。
当院では1ヶ月に1回、歯のクリーニングを薦めています。
普段は磨けない、歯の周りのポケットと言われる部分を、
炭酸ナトリウムパウダーで洗浄します。
月1回の車の洗車と同じです。
コーヒーやお茶のヤニも取れ、本来のきれいな歯に戻ります。
人生の二大楽しみ「食事」と「会話」。
ちょっとした関心で、いつまでも若々しい歯を保つ事が出来ます。
正しい歯の磨き方
最近、中国製の歯磨き剤から毒性成分が検出されました。
スーパーや薬局でも様々な歯ブラシや歯磨き剤が販売されています。
そこで、正しい歯ブラシや歯磨き剤の選択を含めて、正しい歯の磨き方について説明していきます。

歯の磨き方には、三つのポイントが有ります。
一つは、歯ブラシの選択です。
二つ目は、ブラッシングの方法です。
三つ目は、歯磨き剤の選択です。
では順に説明していきましょう。

一つ目の、歯ブラシの選択ですが、大きく、硬めの歯ブラシか、柔らかめの歯ブラシかの選択に分かれます。
基本は、両方使います。
というのは磨く部位は、歯と歯肉の境目だからです。
歯の汚れは、硬めの歯ブラシで効率よく落ちますが、歯肉には痛いです。
歯肉には、柔らかい歯ブラシは、あたりは良いですが、歯の汚れが落ちないし、歯肉も角化してきません。
朝・昼・晩と1日3回磨く場合、1回は硬めの歯ブラシで、他の2回は、柔らかい歯ブラシで磨くことにより、歯肉が角化してきます。
その他、歯間ブラシやフリーアングルブラシ、義歯用ブラシ、介護用ブラシなどがあります。
用途に応じて使い分けて下さい。

二つ目の、ブラッシングの方法ですが、基本は小さな横磨きです。
前歯の裏側は、歯ブラシの「かかと」と言われる部分を使います。
毛先を歯に直角に当てるように磨くので「毛先磨き」と呼ばれます。
適切な歯ブラシ圧を体感するまでは、試行錯誤しますので、指導を受けて下さい。

三つ目の、歯磨き剤の選択ですが、虫歯予防の為には、フッ素製品を選びます。
うがい出来ない幼児には、100ppm。
うがいが上手になったら、950ppm。
ちなみに病院で使うフッ素は9000ppmです。
歯周病の為の歯磨き剤は、抗菌性のあるものを選択します。
ただ注意すべきは、歯磨き剤だけで歯周病は治らないという事です。
歯磨きの基本である適切な歯ブラシの選択と、正しいブラッシングとの併用がなければ、歯周病は絶対治りません。

虫歯や歯周病の心配がない場合は、生物歯磨き剤と呼ばれる、天然成分の歯磨き剤を選択します。
というのも、口の粘膜を通して化学物質が体内に吸収されるからです。
そういう意味で、天然成分のみの歯磨き剤は身体にやさしく、もっともお薦めの歯磨き剤と言えます。
手入れ次第で長持ちに

例えば車を買うと、定期点検や洗車や車検などが必要です。
また運転するためには、交通法規や車の知識などが必要です。
皆さんの歯も、使い方の知識や、定期点検、クリーニングなどの
手入れなどがあって、長期の使用が可能になります。

歯は、急激な温度変化には弱いものです。
だから冷たいものは冷たく、熱い物は熱くという食事スタイルの方は、
歯にクラック(ひび割れ)の発生が多いものです。
この事が知覚過敏や虫歯、歯の破折の原因になります。

一度でも、詰めたり被せたりという治療を受けた場合、
その充填物やセメントをどう保たせるかという問題に
ほとんどの方は関心がないみたいですが、
このメンテナンスこそが一番重要なのです。
そこで、歯の強化にはフッ素塗布やフッ素イオン導入が、
効果的です。

歯が丈夫でも、歯周病で歯を失う方は、とても多いです。
歯周病の予防には、クリーニングやポケット薬液洗浄が有効です。
こまめの手入れこそが、歯の長持ちの秘訣と言えます。